「婚活アンガーマネージメント」理想と現実のギャップ「心の期待」

投稿日:

婚活カウンセラーブログ

成婚カウンセラー、色彩&音声アドバイザーの大平雅美です。

今日のテーマは「婚活での理想と現実のギャップ」

―イライラは「心の期待」が作り出していた

「仕事は大丈夫なのに、婚活はどうしてこんなにイライラしてしまうんだろう?」
「たった一言でこんなに傷つくなんて、自分が弱いのかな?」

婚活をしていると、いつもより自分の感情が大きく揺れやすくなることがあります。出会いのはずが、なぜか“怒り”や“落ち込み”を連れてくる……。
実はこれ、あなたが“繊細すぎるから”ではありません。むしろ、人としてごく自然な反応なのです。

では、婚活中に怒りが生まれる背景には、どんな感情構造があるのでしょうか。

怒りは「第二感情」――その下にある本当の気持ちとは?

以前もお伝えしましたが、怒りとは、単独で発生する感情ではないということ。怒りは「第二感情」とも呼ばれ、その下には必ず何らかの「一次感情」が存在しています。

たとえば―

  • 悲しかった
  • 寂しかった
  • 不安だった
  • 自分を否定された気がした
  • 期待していたことが裏切られた

これらの感情が蓄積し、最終的に「怒り」として表出されるのです。つまり、「イライラしている」と感じたとき、それは“本当の自分の気持ち”から目をそらしているサインかもしれません。

婚活では「期待」「理想」が怒りの引き金になりやすい

婚活中は、心の中に多くの期待が生まれやすい状況です。

  • この人とはうまくいきそう
  • ちゃんと向き合ってくれるはず
  • 誠実な言葉でやりとりしてくれるだろう
  • プロフィールに書いてあることは本当だろう

もちろん、期待するのは自然なことですし、希望を持つことは前向きな行動です。
しかし、その期待が相手によって裏切られたと感じたとき、心の中に「怒りの種」が生まれます。たとえば、こんなケースは頻出します。

●ケース1:LINEの返事が遅い

「興味があるなら、もっと早く返すのが普通じゃない?」と感じて、イライラ。
→ 実は、「ちゃんと向き合ってくれるはず」という期待が裏切られたショックが原因。

●ケース2:話を聞いてくれない

「こっちはちゃんと向き合ってるのに!」という怒り。
→ 「対等に会話したい」「尊重されたい」という価値観が踏みにじられたように感じて怒っている。

●ケース3:実物とプロフィールが違いすぎる

「嘘をつかれた」「信用できない」と強く反応。
→ 「誠実な人と出会いたい」という強い願いが砕かれたことに傷ついている。

こうしてみると、怒りの正体は、
「私が思っていた通りに相手が動いてくれなかった」
という「期待のズレ」から来ていることがわかります。

怒りを感じたら「何を期待していたのか?」を探ってみる

怒りが込み上げたときは、こう問いかけてみましょう。

「私は、本当はどんなことを期待していたのだろう?」
「相手にどんな振る舞いをしてほしかったのだろう?」

そこには、自分でも気づいていなかった「大切にしたい価値観」が隠れています。

怒りの奥にあるのは、
「誠実に扱ってほしい」
「大切にされたい」
「ちゃんと向き合ってくれる人と出会いたい」
というごく当たり前の、健全な願い

怒りにフタをせず、冷静にその裏側をのぞいてみることで、感情に流されることなく“自分の本音”に気づくことができます。

婚活で怒りが出やすい人の共通点とは?

婚活中に怒りやすい人には、以下のような傾向があります。

  • 自分に厳しく、理想が高い
  • 他人にも同じレベルの誠実さを求めがち
  • 「こうあるべき」という思い込みが強い
  • 過去の経験から、傷つくことに敏感になっている

これらはすべて「悪いこと」ではありません。
でも、期待が裏切られたときに過剰に反応してしまうことで、感情のアップダウンが激しくなり、自分自身を消耗させてしまいます。

怒りを「気づきのきっかけ」に変える

婚活で怒りを感じるのは、あなたが真剣だからこそ
本気で向き合っているからこそ、ズレや違和感にも敏感になるのです。

その怒りを「破壊」ではなく「気づき」に変えるために――
怒りの奥にある自分の期待や価値観に目を向けてみてください。

怒りの感情を丁寧に扱えるようになったとき、
あなたの婚活は、もっと軽やかで穏やかなものに変わっていきます。

補足

怒りのピークは「6秒」しかない!

婚活の現場では、想定外のことがよく起こります。
思っていたような返答が来ない、誠実そうに見えた人の態度が急に変わる、会う前は盛り上がったのに実際の会話は噛み合わない――。

そして、そんな“想定外”に出会った瞬間、私たちの中にふっと「怒り」が芽を出します。
でもこの怒り、実はほんの数秒のピークを越えれば、自分でコントロールできることがわかっています。

アンガーマネジメントの基本として知られるのが、「怒りのピークはたった6秒間」という事実です。

これは脳の「扁桃体(へんとうたい)」という、危険を察知して感情を発火させる部位が、刺激を受けた直後に最大限に反応するのが約6秒だということに基づいています。

つまり、最も感情が高ぶっているのはほんの数秒で、そこをやりすごすことができれば、理性的な思考に戻れるのです。

怒ってすぐにメッセージを返してしまったり、「なんでそんなこと言うの!」と反射的に反論してしまったりするのは、この6秒のタイミングで行動しているから。逆に言えば、この6秒間に「間を取る」ことで、自分を守ることができるのです。

******

先日、「婚活アンガーマネージメント」講座を受講された女性がおっしゃっていました。
「そういえば、私の祖母はとても落ち着いた人で、私が小さい頃に怒ったり癇癪持ちになったりすると、”はい、10秒かぞえて~”とよく言われました。そういうことだったんですね」

実際に怒りのメカニズムを勉強しなくても、心を平静にゆったり構えている方は、自然に身に着いたこのだったようです。おばあちゃんの言葉に名言ありです。

感情はあなたの味方になる

婚活中は、いつもと違う環境・人間関係・やりとりが次々に訪れます。そのなかで感情が揺れるのは当然のことです。大事なのは、感情を敵と見なさず、味方として扱うこと。
怒りや不安をコントロールできる人は、自分のペースで出会いに向き合うことができ、きっと良い出会いが訪れることでしょう。
@「婚活アンガーマネージメント」6

☞「婚活アンガーマネージメント」以前の記事はこちら(1-5)

●あなたの「怒りの色」が分かる心の整え方講座も開講中、ご興味ある方はお問い合わせください。

ご入会・無料見学に関するお問合わせは、お気軽にご相談下さい。 受付時間11:00〜21:00[水曜日定休]
03-5410-0305
お問合わせ