コラム

安らげる場所

たとえば…会社が早く終わった帰り道。
綺麗な夕日とそれを映して柔らかなオレンジ色に染まっている川面。
ひとりでいるのがなんだかもったいなくなり、家に電話をかけてみる。
その数分後、小走りに駆け寄ってくる一つの人影。
二人並んで川面をぼんやり眺め、「帰ろうか」の言葉と同時に自然にお互いの手がつながる。
帰る道は同じ。開けるドアも同じ。さっきの余韻も続いていることでしょう。
こんなささやかな日常も、ふたりが「安らげる場所」を共有していればこそだと思うのです。

安らげる場所とは、外で着けていた心の鎧をはずせる場所。
鎧を脱いだ時に「ふぅ…」と力が抜けるのは、愛する人がいる場所に他ならないのです。
なにも、特別なことを望むわけではないのです。
そこに居てくれるだけで安心できる、何も言わずに任せておける、そして相手もまた同じように思っていてくれる。
たとえその時、相手が目の前にいなくても、“思い”はいつも家に満ちています。

鳥にたとえれば、それは止まり木です。
今にも折れそうな止まり木もゆらゆらと不安定な止まり木も、安心して止まることはできません。
ただ“しっかりとそこにあること”が大切なのです。
信頼と安心は対になっていると思います。
さあ、あなたの安らぎを探してみませんか?

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