生涯独身はメリットとデメリットどちらが多い?
記事の監修
エクセレンス青山 成婚カウンセラー
星野 今日子(Kyoko Hoshino)
結婚相談所カウンセラー歴13年。400組以上のカップル誕生をサポート。
大手結婚相談所の新規開拓事業に携わり、人材の育成などに従事。その後、会員様により寄り添った対応ができるエクセレンス青山で活動中。会員様それぞれのお悩みにあった内容で妥協のない夢のある婚活をサポートしています。
生涯独身という選択肢は、現代社会においてますます一般的になりつつあります。
結婚に対する価値観が多様化し、個々のライフスタイルが尊重される中、生涯独身生活を送ることのメリットとデメリットについてしっかりと考えることが重要です。
独身でいることは、一見メリットのほうが多いように感じるかもしれません。
しかし、実はデメリットとしてあげられる内容には老後を大きく左右するものが多いと言えます。
独身でいるかどうかの選択をする際は、特にデメリットについてしっかりと理解し、その上でもなお生涯独身でいるのかどうかを判断することが大切です。
また現代社会では、そうはいっても出会いがあれば結婚したいと思っていても、なかなか簡単に出会いにくいという現状もあります。
そのため、結婚したいと考える人が婚活を行うシーンが増えているのです。
このコラムでは、
・男女別:結婚したくない理由
・生涯独身でいることのメリット
・生涯独身でいることのデメリット
・本当に生涯独身でも寂しくないと言い切れる?
・生涯独身はメリットとデメリットどちらが多い?まとめ
について解説します。
これを読むことで、生涯独身でいることのメリットとデメリットについてよくわかり、自身の未来について考える上で参考になるのでぜひ最後までお読みください。
男女別:結婚したくない理由
結婚したくない理由は、性別によって異なる点が多いです。
内閣府の調査によれば、それぞれの性別には独特の結婚に対する考え方が存在します。
令和3年度 内閣府委託調査「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書のポイント」を参考に、男性と女性、それぞれの結婚したくない理由についてご紹介します。
男性が結婚したくない理由
令和3年度の内閣府調査によると、男性が結婚を望まない主な理由は以下の通りです。
■20-39歳(n=1,052)
結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定 36.0%
結婚という形式にこだわる必要性を感じない 28.6%
仕事・家事・育児・介護を背負うことになる 23.3%
名字・姓が変わるのが嫌・面倒 11.1%
■40-69歳(n=1,342)
結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定 40.9%
結婚という形式にこだわる必要性を感じない 34.4%
仕事・家事・育児・介護を背負うことになる 25.9%
名字・姓が変わるのが嫌・面倒 6.6%
上記のとおり、男性が結婚したくない理由で一番多いのは、「結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定」であることでした。
結婚したくないというよりも「結婚したくても結婚できない」という理由も含まれているようにも見えます。
女性が結婚したくない理由
一方で、女性が結婚を望まない理由は以下の通りです。
■20-39歳(n=1,052)
結婚という形式にこだわる必要性を感じない 41.0%
仕事・家事・育児・介護を背負うことになる 38.6%
結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定 35.0%
名字・姓が変わるのが嫌・面倒 25.6%
■40-69歳(n=1,342)
結婚という形式にこだわる必要性を感じない 55.6%
仕事・家事・育児・介護を背負うことになる 49.4%
名字・姓が変わるのが嫌・面倒 35.3%
結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定 31.4%
女性の場合は上記の通り「結婚という形式にこだわる必要性を感じない」というのが結婚したくない理由の1位で、次いで「仕事・家事・育児・介護を背負うことになる」となっています。
「結婚という形式にこだわる必要性を感じない」という理由は、結婚はしなくても良いが、パートナーは欲しいと考えている人も含まれると言えるかもしれません。
つまり「結婚」という形式は必要ないが、生涯独身でよいと考えているわけではないのかもしれません。
令和3年度 内閣府委託調査「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書のポイント」
生涯独身でいることのメリット
生涯独身でいることには、多くのメリットがあります。
お金、時間など全ての自由を享受し、自分のペースで生活を送ることができる点が独身の最も大きなメリットです。
独身でいることのメリットとして挙げられるのは、特に以下のような点が多いと言えるでしょう。
全てにおいて自由である
独身でいることで、全ての決定を自分自身で行う自由があります。
仕事の選択、居住地、旅行の計画、趣味の追求など、他人の意見や予定に縛られることなく、自分の望むままに生活することができます。
お金も時間も全て自分のためだけに使うことができるのは、独身でいることの最大のメリットとして挙げられるでしょう。
このような自由は、結婚生活ではなかなか得られない、まさに独身の特権です。
やりたくないことを無理にやる必要がない
結婚すると、家事や育児、親戚付き合いなど、自分が好まないこと、やりたくないことをやらなければならない場面が多くなります。
しかし独身でいれば、こうした面倒なことを避けることができます。
自分の好きなことに集中できるため、例えば仕事で疲れていてもそのストレスを軽減しやすいとも言えるでしょう。
無理をしない生活はストレスフリーで、心身ともに健康を保つことができるというメリットがあります。
感情を疲弊させるシーンが少ない
結婚生活には、感情を疲弊させるシーンが少なからず存在します。
夫婦間の喧嘩や意見の対立、子育てのストレスなどは結婚したら誰もが少なからず感じることの一つです。
しかし独身であれば、こうした感情的な疲れを避けることができ、自分の感情を穏やかに保つことができます。
誰かと喧嘩することがなく、平穏な日々を過ごせるのは、独身のメリットとして大きいでしょう。
生涯独身でいることのデメリット
独身でいることには、当然デメリットもあります。
自由な反面、時にその自由さが孤独や無力感を引き起こすことがあります。
例えば、独身のメリットとして挙げられる楽しさや自由が、年齢と共にメリットとして感じられなくなる場合があるのです。
自由すぎて時間を持て余す
自由な時間が多すぎると、逆に何をすればいいのか分からなくなることがあります。
趣味や仕事に没頭している間は良いのですが、それらがなくなると一気に虚無感に襲われる瞬間を感じるという方は少なくないのではないでしょうか。
例えば、休みの日に何もすることがなく一日中ぼんやり過ごしてしまう日々が続き、毎日の生活に張りのなさを感じる日がくるかもしれません。
若いうちは楽しい時間を過ごせていても、周りの友達が段々と結婚して家庭を持ち始めると、休日を共に過ごす相手がいなくなります。
こんな時、ふと独身の寂しさを実感することが多いようです。
誰からの助けも得られない可能性もある
独身でいると、何か困ったことが起きた時に助けを求める相手がいない場合があります。
例えば病気や怪我をした時、一人では対処しきれないこともあります。
病気で体の自由が利かないにも関わらず、誰にもサポートしてもらえないため、一人でがんばって病院に行かなければいけないというシーンも出てくるかもしれません。
あるいは、地震やコロナといった想定外の事象が起きたとき、一人でいることへの不安感は計り知れません。
避難所に一人で身を寄せなければいけないシーンを想像してみると、その不安感をイメージしやすいかもしれません。
このような時にパートナーがいれば、少なからず不安を軽減することができます。
生涯独身でいるということは、どのようなことが起きたとしても一人で乗り越えていかなければいけない前提であるということなのです。
楽しみが見いだせなくなる
独身生活は、自由で楽しいことが多い反面、長期間続くと楽しみを見いだせなくなることがあります。
特に、周囲の友人が結婚して家庭を持つようになると、独身者は孤立感を感じることが増えます。
友人が次々と結婚していく中で、自分だけが取り残されているように感じる日が来るかもしれません。
結婚して子供ができると、子供の成長が何よりも幸せを実感できることの一つとなります。
また、パートナーの友人や、子供の友達の家族との交流など、新たなネットワークが広がっていくため、また違う楽しみが広がります。
一方、独身でいるとよほど積極的でない限り、新たなコミュニティを広げていくことは難しくなります。
年齢が上がると共に、新たな出会いの場は少なくなってくるからです。
人生で楽しみが見いだせなくなると、日々に張り合いが見いだせなくなることがあります。
これは、独身でいることのデメリットとして実はよくあげられることの一つなのです。
孤独感が強まる
独身でいると、孤独感を感じることが多くなります。
特に、年齢を重ねるにつれて友人や家族との接触が減り、一人で過ごす時間が増えることが多いです。
今は両親も元気に過ごしているかもしれません。
しかし、愛する両親もいつまでも近くにいてくれるわけではありません。
いつかお別れの日を迎えたとき、自分の家族と呼べる人がこの世に一人もいなくなることもあるでしょう。
もしも結婚して自分の家族がいれば、そういう悲しい出来事も共に乗り換えていくことができます。
孤独感は、精神的な健康に影響を与えるという意味で、大きなデメリットとして挙げられます。
本当に生涯独身でも寂しくないと言い切れる?
若い頃は独身生活を楽しむことができても、年を重ねてもなお、その楽しさが続くとは限りません。
将来訪れる独身生活のデメリットを自分事として真剣に考える必要があります。
若い時の楽しさが一生続くわけではない
若い時は自由な時間を楽しむことができますが、その楽しさが一生続くとは限りません。
年齢を重ねると、体力や健康状態が変わり、楽しんでいたことができなくなったり、楽しいと感じなくなったりすることがあります。
友達と日々飲み歩いていた時間が楽しく感じていたのに、年齢を重ねるごとに楽しいと感じなくなることもあるかもしれません。
若い頃は旅行が趣味だったが、年齢を重ねるごとに体力的に厳しくなり楽しめなくなることもあるかもしれません。
一緒に遊んでくれていた友達が、皆自分の家族をもって自分とは遊んでくれなくなることもあるかもしれません。
もちろん、年齢ごとに違う楽しみを見つけられることも十分あります。
しかし、全てが今と同じで40代、50代を迎える人はほとんどいないということです。
生涯独身のための備えを一人でできるか考える
独身生活のデメリットについて、将来的にどのように対処するかを真剣に考えることが大切です。
例えば、病気や老後の生活、親の介護、災害時の備えなど、人生100年時代と考えたときにこの先起こりうる様々な事象の対策はとても重要です。
独身ということは、周りに自分事のように助けてくれる人がいない可能性が高いということになります。
そのため、自分自身でどのように乗り越えるかを計画し、備えておくことは必須です。
今が楽しいからと気楽に考えて独身を選択してしまうと、後悔することになりかねないのです。
生涯独身はメリットとデメリットどちらが多い?まとめ
独身生活は一見メリットが多いように感じます。
しかし、独身でいることのデメリットの一つ一つの内容の重さを無視してはいけません。
自由で楽しい生活を送るためには、デメリットをしっかりと認識し、それに対する対策を講じることが重要です。
生涯独身でいることのメリットとデメリットを理解し、自分自身のライフスタイルに最適な選択をすることが大切です。
自由な生活を楽しみながらも、将来のリスクに対処するための備えを怠らないことが、充実した独身生活を送るための鍵となります。
独身もいいけれど、やはりパートナーは欲しいと思う気持ちがあるのであれば、一度婚活をしてみるのがおすすめです。
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