コラム

そばにいてほしい

「そばにいてほしい。」
恋人や夫婦なら当たり前に発せられる言葉かもしれません。
でも、これが70歳代の認知症を患った妻の口から出たのならば、重みも違って
きます。

夫が自宅介護をしていましたが、周囲から半ば強引に説得され、引き離され、妻
は専門施設へ入所させられました。
ですが、入所後も夫は妻の朝晩の食事の世話に施設へ通っているのだそうです。
夫も80歳をゆうに超えた年齢です。
楽なことではないと思います。

妻には若い頃に苦労を掛けたのかもしれない。
周囲の反対を押し切って結婚したのかもしれない。
もしかしたら、そんなことがあったからこその今のこの愛情なのかもしれません。

妻は認知症だからこそ、打算のない正直な言葉を夫に投げかけているのだと思い
ます。

純粋に、そばにいてほしいと思っているに違いありません。
夫もそれに応えるべく、毎日毎日通っているのでしょう。

こんな愛情が、無償の愛のひとつの形だと言えないでしょうか。
派手ではない、情熱的でもない・・・でも、穏やかに力強く伝わる愛。
まるで、燃え盛った焚き火の後に残る燠火(おきび)のようです。
そして、わずかばかりの温もりを残して静かに消えてゆきます。

私たちも人生の最期には、こんな愛に見守られていたいものですね。

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